大阪・道頓堀の戎橋に立つと、両手を上げてゴールするランナーが夜空に浮かび上がります。この道頓堀グリコサインが、2027年春に7代目へ生まれ変わることになりました。江崎グリコの発表によると、2014年から掲出されている現在の6代目は2026年11月30日で見納めとなり、12月からリニューアル工事が始まります。
実はこの看板、1935年の初代から数えると90年以上の歴史を持ち、時代ごとに姿を変えてきました。ここでは7代目へのリニューアルの理由と、歴代グリコサインの移り変わり、地元民が語る楽しみ方までをトリビア多めでまとめます。
- 7代目リニューアルのスケジュールと理由
- 初代から6代目までの歴代グリコサイン年表
- ランナーの由来と「一粒300メートル」の意味
- 6代目を見納めするときのコツ
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道頓堀グリコサインが7代目へ リニューアルの日程と理由
2026年10月13日、江崎グリコは道頓堀グリコサインのリニューアルを発表しました。スケジュールは次のとおりです。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年11月30日 | 6代目の掲出終了 |
| 2026年12月〜 | リニューアル工事 |
| 2027年春 | 7代目の掲出開始(予定) |
LEDの寿命が大きなきっかけ
6代目は約14万個(143,976個)のLEDチップで光る看板です。一般的にLEDサインの寿命は約10年とされるなか、6代目はすでに約12年使われてきました。交換部品の調達も難しくなってきたことが、今回のリニューアルにつながったと説明されています。
ランナーは走り続ける
気になるのは新しいデザインですが、詳細は「お楽しみに」として明かされていません。一方で、両手を上げたランナーのシンボルは7代目でも引き継がれると発表されています。発表文にある「Glicoのランナーは走り続けます」という言葉に、ほっとした人も多かったようです。
初代から6代目まで 歴代グリコサインの年表

グリコサインは時代の技術や街の変化に合わせて、何度も姿を変えてきました。歴代の掲出期間を一覧にすると、意外な発見があります。
| 世代 | 掲出期間 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 初代 | 1935年〜1943年 | 約8年 |
| 2代目 | 1955年〜1963年 | 約8年 |
| 3代目 | 1963年〜1972年 | 約9年 |
| 4代目 | 1972年〜1996年 | 約24年 |
| 5代目 | 1998年〜2014年 | 約16年 |
| 6代目 | 2014年10月〜2026年11月 | 約12年 |
| 7代目 | 2027年春〜(予定) | – |
実は「空白の時期」が2回ある
年表を見ると、初代と2代目の間に約12年、4代目と5代目の間に約2年の空白があることがわかります。初代は戦時中の1943年に姿を消し、戦後の復興を経て1955年に2代目が登場しました。つまり、ずっと同じ場所で光り続けてきたわけではなく、街の歴史とともに一度途切れ、また戻ってきた看板でもあります。
最長記録は4代目の約24年
歴代で最も長く掲出されたのは、1972年から1996年まで約24年間街を照らした4代目です。昭和から平成にかけての大阪の思い出写真に写っているグリコサインは、この4代目であることが多いと考えられます。古いアルバムを見返すと、今とは少し違うランナーの姿に気づけるかもしれません。
6代目でネオンからLEDへ
2014年10月に登場した6代目は、それまでのネオン灯に代えてLEDを全面採用しました。これにより、背景の映像を時間帯ごとに切り替える演出ができるようになり、大阪城や通天閣など大阪の名所を背景にランナーが走るような映像も楽しめるようになりました。点灯は日没から24時までです。
ランナーの由来と「一粒300メートル」のトリビア

グリコサインのランナーは「ゴールインマーク」とも呼ばれ、江崎グリコの創業者・江崎利一がデザインの原点に関わったとされています。子どもたちが駆けっこでゴールする元気な姿から着想を得たという話は、古くから語り継がれてきました。
あわせて知っておきたいのが、キャッチコピーの「一粒300メートル」です。これはキャラメル1粒のエネルギーで300メートル走れる、という栄養面の目安をわかりやすく表現したもの。ゴールするランナーの姿と、一粒で走れる距離という発想がひとつにつながっているのが、このシンボルのおもしろいところです。
ちなみに江崎グリコは1922年創立で、2022年には創立100周年を迎えました。その節目には6代目の演出も新しくなり、100年の歩みを感じさせる映像が流されたことも話題になりました。
地元民はどう見てきた? 大阪のシンボルとしてのグリコサイン
道頓堀グリコサインは、看板でありながら観光名所として親しまれている珍しい存在です。地元民にとっては待ち合わせの目印であり、観光客にとっては「大阪に来た」と実感できる記念撮影スポットでもあります。
戎橋でランナーのポーズをまねる記念撮影
戎橋の上では、ランナーと同じように両手を上げて写真を撮る人の姿が一年中見られます。実際に現地へ行くと、国内外の旅行者が同じポーズで並ぶ光景そのものが、道頓堀らしい風景のひとつになりました。
くいだおれ太郎・かに道楽と並ぶ「道頓堀の顔」
大阪の繁華街には、くいだおれ太郎や大きな動くカニの看板など、ひと目でわかるシンボルが集まっています。そのなかでもグリコサインは歴史の長さと規模で別格の存在と言われ、テレビで大阪が紹介されるときの定番カットとしてもおなじみです。
6代目を見納めするときのコツと注意点

11月30日までは6代目の姿を見ることができます。せっかくなら、ポイントを押さえて見に行くと満足度が上がります。
- 時間帯:点灯は日没後から24時まで。空が群青色に残る日没直後は、看板と空の両方がきれいに写りやすい時間帯です
- 曜日:週末の夜は戎橋周辺がかなり混み合います。平日の早めの時間なら比較的ゆっくり見られます
- 撮影マナー:橋の上で立ち止まって撮影するときは、通行の妨げにならないよう端に寄るのが地元のマナーです
- 11月下旬は混雑が予想:見納め直前は撮影に訪れる人が増えると考えられるため、余裕をもった計画がおすすめです
スマートフォンで撮る場合は、夜景モードを使い、明るい看板に露出を合わせるとランナーの輪郭がはっきり写るでしょう。背景の映像は数十秒ごとに変わるので、何パターンか撮っておくと6代目らしい記録が残せます。
道頓堀グリコサイン7代目に関するよくある質問
Q1. 6代目グリコサインはいつまで見られますか?
A. 2026年11月30日で掲出終了と発表されています。
Q2. 7代目はいつ登場しますか?
A. 2026年12月から工事が始まり、2027年春に掲出される予定です。具体的な日付は今後の発表を待つ必要があります。
Q3. 7代目でもランナーのデザインは残りますか?
A. ランナーのシンボルは引き継がれると発表されています。背景などのデザイン詳細は未公表です。
Q4. なぜリニューアルするのですか?
A. 6代目は約14万個のLEDを使用しており、LEDサインの寿命の目安とされる約10年を超えて約12年使われてきたこと、交換部品の確保が難しくなっていることが理由です。
Q5. グリコサインは今まで何回変わってきましたか?
A. 1935年の初代から現在の6代目まで、6つの世代があり、2027年春の7代目で7世代目となります。
Q6. 工事中はグリコサインを見られないのですか?
A. 12月からのリニューアル工事期間中は、現在のサインは見られなくなると報じられました。
Q7. グリコサインがよく見える場所はどこですか?
A. 道頓堀川に架かる戎橋の上や、川沿いの遊歩道「とんぼりリバーウォーク」から正面に近い角度で眺められます。
90年の歴史を感じながら、6代目にさよならを
1935年の初代から7世代目へ。道頓堀グリコサインは、戦争による中断や技術の進化を経ながら、大阪の街とともに走り続けてきました。7代目のデザインはまだ秘密ですが、ランナーが受け継がれることは決まっています。
11月30日までの残り期間、6代目の光を一度目に焼き付けておくと、2027年春に7代目を見たときの楽しさもきっと大きくなります。古い写真を見返して、歴代のランナーを探してみるのもおすすめです。
