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足の握力HAJICHECKとは 東京ゲームショウの足指ゲーム・測定方法・JSA規格・鍛え方など

ニュース

手で握る力は学校の体力測定で測った記憶がある方も多いはずです。では、「足の握力」を測ったことはあるでしょうか。2026年10月17日朝、TBS系「THE TIME,」の特集をもとにした「『足の握力』低下 世代問わず深刻」というニュースがYahoo!ニュースのトピックスに掲載され、一気に話題になりました。

きっかけは、2026年9月に幕張メッセで開かれた東京ゲームショウ2026です。総来場者数25万7,642人のにぎわいの中で、手ではなく足の指でつかんで操作するトレーニングゲームが展示されていました。

この記事でわかること

  • 東京ゲームショウで話題になった足指ゲームの正体
  • 足はじ力測定器「HAJICHECK(ハジチェック)」の仕組みと価格
  • 「足の握力」が若い世代でも注目される背景
  • ニフコと湘南工科大学の産学連携が始まった経緯
  • 自宅で道具なしにできる足指トレーニング

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東京ゲームショウで話題になった「足で遊ぶゲーム」の正体

30周年を迎えた東京ゲームショウ2026は、9月17日から幕張メッセなどで開催され、53の国と地域から1,138の企業・団体が出展しました。最新タイトルの試遊台が並ぶ会場で、ひときわ異色だったのが湘南工科大学のブースです。

展示されていたのは、同大学情報学部の中茂睦裕教授の研究室が、部品メーカーの株式会社ニフコと共同で開発したトレーニングゲームです。プレイヤーは板状の測定器に素足で乗り、足の指でつかむ力や重心の移動を使ってゲームを操作します。

展示された2つのゲーム

  • コロコロバランス迷路:重心を前後左右に動かして、迷路の中のボールを転がしてゴールへ導くゲーム
  • 重心バランスで新感覚エクササイズ:体幹を意識しながら重心バランスを保つエクササイズ型のゲーム

実際に会場で測定した20代の女性が「80代レベル」という結果に驚く様子が番組で紹介され、これが「世代問わず」という見出しにつながりました。ゲームとして遊んでいるうちに、自分の足の状態が数値で見えてしまう点が、来場者の心をつかんだようです。

ちなみに、湘南工科大学の公式サイトでは、2026年10月9日放送の「THE TIME,」の「TIME,マーケティング部」コーナー(7時20分ごろ〜)でこのゲームが紹介されると事前に告知されていました。

HAJICHECK(ハジチェック)の仕組みと測定方法

ゲームの土台になっているのが、ニフコが2025年6月3日に製品化を発表した足はじ力測定器「HAJICHECK(ハジチェック)」です。「はじ」は「把持(はじ)」、つまり物をつかんで持つ力を指します。

項目 内容
製品名 HAJICHECK(ハジチェック)
メーカー 株式会社ニフコ(神奈川県横須賀市)
本体サイズ 幅450mm×奥行380mm×高さ48mm
重量 約3kg
接続 PCとUSB接続(USB給電・Windows10以上推奨)
測定時間 片足約10秒(両足で約30秒)
表示内容 足把持力の数値・「足把持力年齢」・評価結果
トレーニング機能 4種類のトレーニングソフトを搭載(例:風船パニック)
価格 30万円(税抜)

測定はとてもシンプルです。椅子に座って素足を本体に乗せ、指で手前のバーをぎゅっとつかむように力を入れるだけ。結果はパソコン画面にすぐ表示され、「足把持力年齢」として何歳相当かがわかります。体重計に乗るような感覚で、子どもから高齢者まで同じ方法で測れる点が特徴とされています。

測り方が「規格」になった

意外と知られていないのが、HAJICHECKが採用している測定・評価方法が、一般財団法人日本規格協会の規格「JSA-S1027 足把持力の測定に基づく足把持力年代及び転倒リスク評価方法の指針」として制定されていることです。ニフコのプレスリリースによると、大阪産業大学、湘南工科大学、横須賀市民生局の有識者と連携してまとめられました。

測り方がばらばらだと、施設や自治体ごとの数値を比べられません。規格として共通の物差しができたことで、企業の健康経営、子どもの発達支援、スポーツ施設、介護施設などで同じ基準のデータを扱いやすくなったと考えられます。

「足の握力」が世代を問わず注目される背景

足の握力とバランスを支える素足の足指
Photo by Kássia Melo on Pexels

足の指でつかむ力は、立つ・歩く・踏ん張るといった動作を足元で支える要素の一つです。ニフコのプレスリリースでは、足把持力は「下肢機能やバランス能力の基盤となる要素の一つ」と説明されています。

数字で見る足把持力

  • 追跡調査では、転倒した高齢者は転倒しなかった人に比べて足の握力が平均約20%弱かったという結果が紹介されています
  • 畿央大学の瓜谷大輔教授が20代〜70代の約2,000人のデータを調べたところ、30代女性より20代女性のほうが足の筋力が弱い傾向が見られたと番組で紹介されました

若い世代で弱くなる理由として番組で挙げられていたのが、生活環境の変化です。昔は裸足で外を駆け回ったり、下駄や草履で指を使って歩いたりする場面が日常にありました。現在はクッション性の高い靴や革靴、ブーツが当たり前になり、足指を使わなくても歩けるようになったと指摘されています。

子どもの「浮き指」は心配しすぎなくてよい

裸足で遊ぶ子どもと足の握力・浮き指の関係
Photo by https://kaboompics.com/ on Pexels

足指の話題になると「浮き指(立ったときに指が地面につかない状態)」という言葉もよく登場するでしょう。山梨大学のエコチル調査関連の研究では、7〜8歳の子ども396人のうち96.7%に浮き指が見られたと報告されています。ただし同研究では、この年齢の浮き指は立ち姿勢の安定性に影響しておらず、病的なものではないと考えられるそうです。数字だけを見て不安になる必要はなさそうです。

番組では、旭川実業高校サッカー部や、約100人の園児が「足育」に取り組む池袋第一保育園の事例も取り上げられていました。スポーツの現場から保育の現場まで、足元への関心が広がっている様子がうかがえます。

ニフコと湘南工科大学の産学連携が生まれた経緯

ニフコと聞いてピンとこない方もいるかもしれません。実は、自動車や家電に使われる樹脂製の留め具などで知られる部品メーカーで、本社は神奈川県横須賀市にあります。同社は「小さな気づきと技術をつなぎ、心地よい生活と持続可能な社会を創造する」というパーパスを掲げています。

開発の背景にあったのは、働く人の転倒災害への問題意識です。足の握力を「見える化」すれば、自分の足の状態に気づくきっかけになります。ところが、測定するだけでは続きません。そこで注目したのがゲームでした。

時系列で見るプロジェクト

時期 出来事
2025年6月3日 ニフコがHAJICHECKの製品化を発表
2025年6月17日 湘南工科大学 中茂研究室との産学連携によるゲーム開発開始を発表(学生5名参加)
2025年4月〜10月 第1期プロジェクト期間(「健康×ゲーミング」がテーマ)
2026年9月 東京ゲームショウ2026でトレーニングゲームを展示
2026年10月9日 TBS「THE TIME,」で紹介
2026年10月17日 特集記事がYahoo!ニュースのトピックスに掲載

プロジェクトのテーマは「健康×ゲーミング」です。Z世代の学生の視点を取り入れ、楽しく続けられるゲームで足のトレーニングを習慣にしてもらう狙いがあると公式発表で説明されています。健康機器の会社がゲームショウに出展するという、少し意外な組み合わせが生まれたのは、こうした経緯があったからです。

自宅で道具なしにできる足指トレーニング

自宅のフローリングで足指トレーニングをする素足
Photo by cottonbro studio on Pexels

HAJICHECKは30万円(税抜)の業務用機器のため、個人で手軽に買うものではありません。一方で、足指を動かす習慣そのものは自宅でもすぐに始められます。番組で紹介されていた方法を中心に、椅子に座ったままでもできるものをまとめました。

足指グーパー運動

素足になり、足の指をぎゅっと握る「グー」と、指をできるだけ大きく広げる「パー」を交互に繰り返します。テレビを見ながら10回ずつ行うだけでも、普段いかに足指を動かしていないかを体感できるはずです。

足指じゃんけん

グー・チョキ・パーを足で出す遊びです。チョキ(親指だけを上げる、または親指と他の指を前後に開く)は意外と難しく、親子で競うと盛り上がります。保育園の「足育」でも取り入れられている遊び方です。

タオルギャザー

床に広げたタオルを足の指でたぐり寄せる運動です。フローリングの上で行うと滑りやすく、指でつかむ感覚がつかみやすくなります。

裸足で過ごす時間を少し増やす

室内ではスリッパを脱いで過ごす時間をつくるのも一つの方法です。足裏や指先で床の感触を感じることが、足元を意識するきっかけになります。

なお、足や膝に痛みがある方、持病のある方は、無理をせず医師や理学療法士に相談してから取り組むようにしましょう。

足の握力・HAJICHECKのよくある質問

Q1. 足の握力とは何ですか?

足の指で物をつかむ力のことで、専門的には「足把持力(そくはじりょく)」と呼ばれます。立つ・歩く・踏ん張る動作を足元で支える要素の一つです。

Q2. HAJICHECKは個人でも買えますか?

価格は30万円(税抜)で、主に企業や自治体、スポーツ施設、介護施設などでの利用が想定されています。購入や導入の詳細はニフコの公式サイトで確認するのが確実です。

Q3. 測定にはどれくらい時間がかかりますか?

片足約10秒、両足でも約30秒ほどで測定でき、その場で数値と「足把持力年齢」が表示されます。

Q4. 東京ゲームショウで展示されたゲームの名前は?

湘南工科大学の発表によると「コロコロバランス迷路」と「重心バランスで新感覚エクササイズ」の2つです。重心の移動や足指の力で操作します。

Q5. JSA-S1027とはどんな規格ですか?

日本規格協会が発行した「足把持力の測定に基づく足把持力年代及び転倒リスク評価方法の指針」です。足の握力の測り方と評価の仕方を共通化するためのものです。

Q6. 子どもの浮き指は治したほうがよいですか?

山梨大学の研究では、7〜8歳の浮き指は立ち姿勢の安定性に影響せず、病的なものではないと考えられると報告されています。痛みや歩き方の違和感がある場合は、小児科や整形外科に相談しましょう。

Q7. 足指トレーニングはどれくらいの頻度で行えばよいですか?

決まった正解はありませんが、グーパー運動のように短時間でできるものを毎日少しずつ続けるのが取り入れやすい方法です。痛みが出た場合はすぐに中止してください。

足元から始める小さな習慣

足裏の感覚を意識する足の握力トレーニングの習慣
Photo by Pavel Danilyuk on Pexels

ゲームショウの会場で「80代レベル」という数字に驚いた20代の来場者の姿は、多くの人にとって他人事ではないはずです。足の握力は普段まったく意識しない部分だからこそ、数値で見えたときのインパクトが大きくなります。

まずは今夜、靴下を脱いで足指のグーパーを10回試してみてください。指がどれくらい開くか、どの指が動きにくいかに気づくだけでも立派な第一歩です。HAJICHECKを導入した施設や健康イベントで測定できる機会があれば、自分の「足把持力年齢」を確かめてみるのも楽しいかもしれません。

※本記事の情報は2026年10月17日時点のものです。最新情報は株式会社ニフコ、湘南工科大学の公式サイトをご確認ください。




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