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国際リペアデー2026 リペアカフェとは・日本の開催情報・修理文化の歴史・修理する権利など

ライフスタイル

2026年10月17日は「国際リペアデー(International Repair Day)」です。毎年10月の第3土曜日に、世界各地で「壊れたら捨てる」の前に「直せないか」を考える取り組みが行われています。

日本でも今年は動きが活発です。2026年10月2日から18日まで、国内初の試みとなる「Repair Week Japan 2026」が開かれ、全国約900の修理・お直し店が参加しています。渋谷のFabCafe Tokyoでは、壊れた物を持ち寄ってその場で直すリペアカフェも開催され、テレビやラジオでも話題になりました。

この記事でわかること

  • 国際リペアデーとリペアカフェが生まれた背景
  • 2026年秋に日本で開かれている修理イベントの日程と内容
  • 江戸時代から続く日本の「直して使う」文化
  • 海外で広がる「修理する権利」の動き
  • リペアカフェに初めて参加するときの準備

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国際リペアデーとリペアカフェの始まり

リペアカフェで電子機器をはんだ付けで修理する様子
Photo by Bulat843 🌙 on Pexels

リペアカフェの発祥は、オランダのアムステルダムです。2009年、ジャーナリストのマルティン・ポストマ(Martine Postma)さんが、修理に関する展示を取材して記事を書いたことをきっかけに「壊れたら捨てる」暮らし方に疑問を持ちました。

そして2009年10月18日、アムステルダム西地区の劇場で最初のリペアカフェが開かれます。仕組みはシンプルで、地域の人が壊れた家電や服、自転車などを持ち込み、修理の心得があるボランティアと一緒に直すというものです。修理そのものは無料で、待ち時間にはコーヒーを飲みながら会話を楽しめるのも魅力です。

世界に広がった数字

項目 内容
発祥 オランダ・アムステルダム(2009年10月18日に初開催)
創始者 マルティン・ポストマさん(オランダのジャーナリスト)
広がり 世界40か国以上・約3,500か所(報道ベース)
発祥国の拠点数 オランダ国内だけで500か所以上とされています
国際リペアデー 毎年10月の第3土曜日(2026年は10月17日)

ちなみに、国際リペアデーは世界の修理団体が加わる「オープン・リペア・アライアンス」が呼びかけ、2017年ごろから続いている取り組みと言われています。日付が「第3土曜日」と決まっているのは、地域の人が週末に集まりやすいためでしょう。

2026年秋、日本で広がる修理イベント

Repair Week Japanで紹介された衣類のお直しをする手元
Photo by Erwin Bosman on Pexels

2026年の日本では、国際リペアデーの前後に修理をテーマにした催しがいくつも重なっています。公式発表やプレスリリースをもとに整理しました。

Repair Week Japan 2026(10月2日〜18日)

主催は一般社団法人日本サステナブルリペア協会(JSRA)で、経済産業省、さいたま市、埼玉県が後援しています。10月2日〜4日にはイオンモール浦和美園(さいたま市緑区)で集中イベントが開かれ、修理相談や職人の実演、端切れを使ったアップサイクル体験が行われました。

洋服、靴、バッグ、ジュエリー、羽毛ふとん、自転車、オーディオなど、分野ごとのプロが対応した点が特徴です。期間中は全国約900の修理・お直し店がキャンペーンに参加しています。国内で年間約50万トンにのぼるとされる衣類の廃棄を減らすことが、この取り組みの大きな目的として挙げられています。イオンシネマ浦和美園では、ドキュメンタリー映画『The Repair Cafe』の無料上映会も実施されました。

FabCafe Tokyo「Repair-Able」(渋谷・道玄坂)

渋谷のFabCafe Tokyoは、修理を文化として広げる「Repair-Able」という企画を続けています。9月26日の「Repair-Able Cafe & Talk #01」はリペアカフェへの参加が無料、トークは2,000円(1ドリンク付き)でした。

10月1日に開かれたリペアカフェには約15〜20人が参加し、1960年代の真空管ラジオやサーキュレーター、キャンプ用の冷蔵庫などが持ち込まれたと報じられています。実際に、キャンプ用冷蔵庫は専門家の協力で復旧した一方、複雑な電子回路のサーキュレーターは修理が難しかったそうです。「必ず直る場所」ではなく「一緒に原因を探る場所」という雰囲気が伝わってきます。

DO REPAIRS 第5回(10月24日・25日)

渋谷・原宿エリアのアウトドアやスポーツブランドなど27のブランド・団体が参加するリペアイベントです。時間は12時〜17時で、各ブランドの店舗で縫製修理やシューズのメンテナンス、帽子のクリーニング相談などが受けられます。料金はサービスによって異なり、500円〜1,000円が中心とされています。

イベント 日程 場所 主な内容
Repair Week Japan 2026 10月2日〜18日 イオンモール浦和美園ほか全国約900店 修理相談・実演・アップサイクル体験
Repair-Able Cafe & Talk #01 9月26日 FabCafe Tokyo(渋谷) リペアカフェ(無料)・トーク(2,000円)
DO REPAIRS 第5回 10月24日・25日 渋谷・原宿エリアの各店舗 縫製・靴の修理(500〜1,000円中心)

参加条件や予約の有無は各回で変わるため、出かける前に公式サイトで最新情報を確かめておくと安心です。

実は日本は「直して使う」先進国だった

職人が工房で靴を修理する日本の修理文化を思わせる光景
Photo by Mahmut Göğüs on Pexels

リペアカフェはオランダ生まれですが、物を直して長く使う知恵は日本にも古くからありました。江戸時代の町には、修理を専門にする職人が数多くいたと言われています。

  • 焼継ぎ(やきつぎ)屋:割れた茶碗や皿を、ガラス質の釉薬で焼き付けてつなぐ職人
  • 鋳掛(いかけ)屋:穴の開いた鍋や釜を、金属を流し込んでふさぐ職人
  • 下駄の歯入れ:すり減った下駄の歯だけを交換して履き続ける仕事
  • 提灯の張り替え:骨組みはそのままに、紙だけを張り替えて再利用する仕事

なかでも海外で注目されているのが金継ぎです。欠けたり割れたりした器を漆でつなぎ、継ぎ目を金粉で飾る技法で、室町時代ごろに広まったとされています。傷を隠すのではなく「景色」として楽しむ考え方は、英語圏でも「Kintsugi」の名で知られるようになりました。

意外と身近なところでは、靴底の張り替えや傘の修理、時計の電池交換も「直して使う」文化の延長です。リペアカフェという新しい形は、こうした昔ながらの習慣を地域の集まりとして取り戻す試みとも言えます。

海外で進む「修理する権利」

修理がここまで話題になる背景には、世界的な制度の変化もあります。「修理する権利(Right to Repair)」とは、製品を買った人がメーカー以外の店や自分自身でも修理できるように、部品や修理マニュアルを入手しやすくしようという考え方です。

  • EU:製品の「修理のしやすさ」を評価して表示する仕組みや、メーカーに修理対応を促すルールづくりが進められています
  • アメリカ:州ごとに、修理マニュアルや部品の公開をメーカーに求める法律が整備されつつあります
  • フランス:家電やスマートフォンに「修理可能性指数」を表示する制度を導入しています

スマートフォンのバッテリー交換や、家電の部品の入手しやすさが製品選びの基準になりつつあるのは、こうした流れの影響と考えられます。日本でもRepair Week Japanに経済産業省が後援として名を連ねており、修理への関心は今後さらに高まりそうです。

リペアカフェに初めて参加するときの準備

リペアカフェに持ち込む古いラジオなどの修理品
Photo by Rulo Davila on Pexels

リペアカフェは修理店とは違い、ボランティアと一緒に直す場です。初めて参加する場合は、次の点を意識しておくとスムーズでしょう。

持っていくと役立つもの

  • 壊れた物そのもの:電源コードやリモコンなど付属品もセットで
  • 症状のメモ:「いつから」「どんな操作で」「どんな音がするか」を書いておく
  • 型番がわかるもの:取扱説明書や本体ラベルの写真
  • 交換用の部品:事前に入手できる場合は持参すると作業が早く進みます

知っておきたい心得

  • 修理は無料のことが多い一方、部品代は実費になるのが一般的です
  • 必ず直るとは限りません。直らなかった場合でも原因がわかるだけで次の判断がしやすくなります
  • 膨らんだバッテリーや水濡れした家電など、安全面で不安がある物は持ち込む前に主催者へ相談しましょう
  • 人気の回は受付枠が早く埋まることがあるため、予約制かどうかを事前に確認しておきます

国際リペアデー・リペアカフェのよくある質問

Q1. 国際リペアデーはいつですか?

毎年10月の第3土曜日です。2026年は10月17日にあたります。

Q2. リペアカフェでの修理は本当に無料ですか?

多くのリペアカフェでは修理作業そのものは無料です。ただし部品代は実費になることが多く、トークなど別企画は有料の場合があります。たとえば9月26日のFabCafe Tokyoの回は、リペアカフェ無料・トーク2,000円でした。

Q3. どんな物を直してもらえますか?

家電、衣類、自転車、おもちゃ、家具などが一般的です。FabCafe Tokyoの回では真空管ラジオやキャンプ用の冷蔵庫が持ち込まれました。対応できる分野は回ごとに異なるため、事前に確認すると確実です。

Q4. Repair Week Japan 2026はいつまでですか?

2026年10月2日から18日までです。集中イベントは10月2日〜4日にイオンモール浦和美園で行われ、期間中は全国約900店がキャンペーンに参加しています。

Q5. リペアカフェはどこで生まれたのですか?

2009年にオランダのアムステルダムで、ジャーナリストのマルティン・ポストマさんが始めました。現在は世界40か国以上、約3,500か所に広がっていると報じられています。

Q6. 修理する権利とは何ですか?

製品を買った人が、メーカー以外の店や自分でも修理できるよう、部品やマニュアルを入手しやすくするという考え方です。EUやアメリカ、フランスなどで制度づくりが進んでいます。

捨てる前に、一度ふたを開けてみよう

国際リペアデーは、家の中で眠っている「ちょっと壊れた物」を見直すよいきっかけです。リペアカフェの発祥は2009年のオランダですが、焼継ぎや金継ぎのように、日本には古くから直して使う知恵がありました。

まずは引き出しの奥のラジオや、ボタンの取れたシャツを一つ選んでみてください。Repair Week Japanは10月18日まで、DO REPAIRSは10月24日・25日に開かれます。近くの修理店やリペアカフェに持ち込めば、思い出の品がもう一度使えるようになるかもしれません。

※本記事の情報は2026年10月17日時点のものです。開催内容は変更される場合があるため、最新情報は各イベントの公式サイトでご確認ください。




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