1993年に茨城県第1号の道の駅として認定された「道の駅かつら」が、2026年9月15日にリニューアルオープンしました。城里町御前山の那珂川沿いに位置するこの道の駅は、30年以上にわたって地元住民やドライブ客に愛されてきた場所です。
老朽化した旧施設の東側隣接地に移転する形で全面建て替えが実施され、敷地面積約9,500平方メートル、延べ床面積約1,905平方メートルの新施設へと変貌を遂げました。駐車場は身障者用を含め約250台分と大幅に拡充されています。
- リニューアル後の道の駅かつらの全容と新テナント情報
- 地元食材を使ったグルメの見どころ
- ドライブ旅行に役立つ情報
古内茶クラフトビールが目玉のグルメラインナップ
今回のリニューアルで最も変わったのは、地元食材を前面に押し出したグルメエリアの充実ぶりです。新鮮な地場野菜をはじめ、城里町の水を使った焼酎や、古内茶(ふるうちちゃ)を原料としたクラフトビール・ジンといった珍しいお酒も棚に並んでいます。
古内茶は約500年の歴史を持つ在来種のお茶で、関東で最も古い茶産地のひとつとされる逸品です。生産量が限られており県外ではなかなか手に入りません。実際に現地を訪れると、茶葉の香りがほのかに漂う直売所の雰囲気に引き込まれる方も多いようです。
飲食エリアにはそば処、洋食レストラン、パン店、菓子店、メンチカツ店の5ジャンルが入居しました。地元産そば粉の手打ちそばや揚げたてメンチカツが早くも話題を集めており、週末はお昼前から行列ができることもあるとのこと。直売所では城里町産の季節野菜のほか、手作りの加工食品やお土産品も豊富に揃っています。
道の駅制度の歴史と建て替えに至った背景
道の駅かつらの歴史は1992年4月にさかのぼります。当初「特産品直売センターかつら」として営業を開始し、翌1993年4月に国土交通省から茨城県で最初の道の駅に認定されました。全国の道の駅制度そのものが1993年にスタートしたため、道の駅かつらは制度の「初代」のひとつと考えられます。
以来30年以上にわたり那珂川沿いのドライブ客に親しまれてきましたが、築30年超の施設は老朽化が進行。バリアフリー対応の遅れや駐車場不足といった課題も目立つようになっていたのです。城里町は2024年度から移転整備事業に本格着手し、数億円規模の投資で新施設を完成させました。
ちなみに「かつら」という名前は旧桂村(かつらむら)に由来しており、2005年の合併で城里町が発足した後も道の駅の名前には旧村名がそのまま残されています。地域の記憶を次世代へ引き継ぐ役割も果たしているわけです。2026年9月現在、全国の道の駅は1,234駅にまで増えましたが、その原点のひとつがこの城里町にあるという事実は意外と知られていません。
ドライブ旅行に便利な交通手段と所要時間

道の駅かつらの住所は茨城県東茨城郡城里町御前山37。常磐自動車道の水戸ICから国道123号線を経由して約30分で到着できます。那珂川に沿って走る国道123号線はドライブコースとしても人気が高く、特に秋は川沿いの紅葉が見事です。
JR水戸駅からは茨城交通バス「御前山方面」行きに乗車し約50分。バス停「道の駅かつら」で下車すれば目の前ですが、便数が限られるため事前にダイヤ確認が必要です。
| 交通手段 | 経路 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 車 | 常磐道 水戸IC から国道123号 | 約30分 |
| バス | JR水戸駅から茨城交通バス「御前山方面」 | 約50分 |
秋の休日に楽しめるアウトドア体験

道の駅かつらの周辺はアウトドアの穴場エリアです。那珂川でのカヌー・カヤック体験を提供する事業者もあり、初心者でも気軽に参加できます。「関東の嵐山」と呼ばれる御前山(標高約156メートル)はハイキングコースが整備されており、山頂からは那珂川の蛇行を一望できるのが魅力です。
10月下旬から11月中旬にかけて御前山一帯の紅葉が見頃を迎えるため、道の駅でお昼を済ませてから午後に散策へ出かけるプランがおすすめ。城里町総合野外活動センター「ふれあいの里」ではキャンプやバーベキュー、天文台での星空観察も体験できます。
今後の展望とオートキャンプ場計画

リニューアルはこれで完了ではありません。城里町は第2期工事として、旧施設を解体した跡地に広場やオートキャンプ場を整備する計画を進めています。具体的なスケジュールは未公表ながら、実現すれば「道の駅に泊まる」という新しい楽しみ方が加わることになるでしょう。車中泊やキャンプ旅行が好きな方は、城里町公式ホームページで今後の進捗をチェックしておくとよいかもしれません。
よくある質問
Q. 道の駅かつらのリニューアルオープン日はいつですか?
A. 2026年9月15日にリニューアルオープンしました。旧施設の東側隣接地に移転した新施設として営業しています。
Q. 駐車場は何台分ありますか?
A. 身障者用を含めて約250台分です。旧施設と比べ大幅に拡充されました。
Q. おすすめのグルメは何ですか?
A. 地元産そば粉の手打ちそばと揚げたてメンチカツが看板メニューです。お土産には古内茶のクラフトビールやジンがおすすめです。
Q. 車でのアクセス方法は?
A. 常磐自動車道の水戸ICから国道123号線経由で約30分です。
Q. 古内茶とは何ですか?
A. 城里町で約500年栽培されてきた在来種のお茶で、関東最古の茶産地のひとつです。
Q. 近くにキャンプ場はありますか?
A. 道の駅自体には未設置ですが第2期工事でオートキャンプ場が計画されています。近隣には「ふれあいの里」もあります。
Q. 紅葉の見頃はいつですか?
A. 御前山周辺の紅葉は例年10月下旬から11月中旬が見頃です。
茨城の原点で新しい道の駅体験を
30年以上の歴史を刻んできた道の駅かつらが、地元の食・文化・自然を凝縮した新拠点として再出発しました。古内茶のクラフトビール片手に紅葉を眺め、「関東の嵐山」を散策する。そんな休日を過ごしに、ぜひ足を運んでみてください。
