実家のクローゼットの奥に眠っている、色あせたユニクロのフリース。実はそれ、古着市場で数千円から1万円近くの値がつくことがあるかもしれません。かつて大量に売られたユニクロの服が、いま「オールドユニクロ」と呼ばれ、古着として見直されています。
2026年10月31日に文春オンラインが、約1000着を集めてきたオールドユニクロ研究家・mihra(ミフラ)さんへのインタビューを公開し、Yahoo!ニュースのトピックスにも掲載されました。記事には約600件のコメントが寄せられ、SNSでも、手持ちの古いユニクロを見直してみようという投稿が見られます。
この記事でわかること
- オールドユニクロとは、いつ頃のどんな服を指すのか
- フリース・デニム・レザーなどアイテム別の古着相場
- タグで年代を見分けるときの目安
- 新品時より高くても欲しくなる理由と、上手な探し方
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オールドユニクロとは?1987年頃〜2009年頃の商品が古着で人気
オールドユニクロに明確な定義はありません。mihraさんは、ユニクロがオリジナル商品の開発を始めた1987年頃から2009年頃までの商品を目安にしていると話しています。現在に近いロゴへ変わったのは2010年頃で、「オールドユニクロ」という言葉が使われ始めたのは2020年前後ではないか、とのことです。
ヴィンテージのロレックスやバンドTシャツのように、もともと「特別な一点物」として作られたわけではない点が面白いところです。誰もが一度は着ていた身近な服が、20〜30年の時を経て、古着好きの間で価値を見いだされるようになりました。
そもそもユニクロはどう始まった?
ちなみに、ファーストリテイリングの公式サイトの沿革によると、ユニクロの1号店は1984年6月、広島市の袋町に開いた「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」です。母体は山口県宇部市の紳士服店で、1991年に社名を「ファーストリテイリング」に変えています。
全国に名前が知られるきっかけになったのが、1998年の原宿出店と1,900円のフリースでした。カラフルなフリースが店頭に並ぶ光景は社会現象になり、2000年には年間2600万枚が売れたと言われています。今のオールドユニクロ人気には、このフリースブームを知る世代の懐かしさも重なっているようです。
オールドユニクロの古着相場 フリース9000円・レザー2万円も

文春オンラインの記事によると、取引のいちばん大きな場は古着店よりもメルカリなどのフリマアプリだそうです。mihraさんが挙げた目安をまとめると、次のようになります。
| アイテム | 古着での価格の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| フリース | 高いもので約9,000円 | 今は見ない色・良いサイズ・良い状態なら6,000〜9,000円 |
| レザー系 | 1万〜2万円 | 古着店で2万円の値がついた例も |
| デニム | 6,000円前後 | オールドユニクロでいちばん人気とされるアイテム |
| ネルシャツ | 4,800円ほど | 雰囲気のよい柄が狙われやすい |
| スウェット | フリマアプリで10万円近い出品例 | あくまで出品価格で、売れた価格とは限らない |
一方で、すべてが高いわけではありません。一般的な色で状態が悪ければ、リサイクルショップで500円ほどで売られていることもあるそうです。mihraさんは「古ければ何でも価値があるわけではなく、デザインがよくなければ安いまま」という趣旨の話をしています。値段を決めるのは年代よりも、色・デザイン・サイズ・状態の組み合わせと考えたほうがよさそうです。
タグで見分ける年代の目安 オールドユニクロの見分け方

年代を推測するうえでいちばんわかりやすい手がかりが、首元のブランドタグです。古着好きの間では、おおよそ次のような流れで語られています。
| 時期の目安 | タグの特徴 |
|---|---|
| 1980年代後半〜1990年代前半 | 「UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE」表記や、人が手をつなぐようなイラスト入りの初期タグ |
| 1993年頃 | 緑色を基調にした「緑タグ」 |
| 1994年頃〜 | 紺地に銀文字の「銀タグ」 |
| 1999年頃〜2002年頃 | 紺地に白文字の「紺タグ」。古着で見かけやすいタイプ |
| 2003年頃〜2009年頃 | サイズのみを示す丸いタグなど |
| 2010年頃〜 | 現在に近いロゴのタグ |
ただし、タグだけで年代を断定するのは難しいとされています。研究家の間では、品質表示タグの表記、素材、縫製の仕様、当時のカタログや広告などを照らし合わせて判断するのが一般的です。古着店やフリマアプリで「〇〇年代」と書かれていても、あくまで出品者の推測であることも多い点は覚えておきたいところです。
生産国の表記も手がかりに
古着好きの間では、品質表示タグの生産国もよくチェックされています。今のユニクロは主にアジアの工場で作られていますが、初期のアイテムには別の国で作られたものもあると言われ、珍しい表記は話題になりやすいようです。
なぜ新品時より高くても欲しくなる?オールドユニクロ人気の理由
数千円で売られていた服が、なぜ今になって新品時以上の値段で取引されるのでしょうか。インタビューや古着好きの声から、いくつかの理由が見えてきます。
- 今は見ない色やシルエット:当時ならではの配色やゆったりした形が、今のファッションの流れと合っている
- 作りの「余白」:mihraさんは、初期のユニクロにはまだ試行錯誤の跡が残っていて、今の洗練された量産品にはない味があると話しています
- 物語のあるブランド史:タグや仕様の違いから、1980〜2000年代のユニクロの成長をたどれる楽しさがある
- 懐かしさ:フリースブームを体験した世代にとっては、青春時代の記憶と結びついた服でもある
実際に古着店の棚を眺めると、同じ「ユニクロのフリース」でも、色の出方や生地の厚みが今の製品とはかなり違うことに気づきます。現地で手に取って比べてみると、研究家が夢中になる理由が少しわかるかもしれません。
オールドユニクロの探し方と買うときのチェックポイント

オールドユニクロを専門に扱う古着店は、まだほとんどないそうです。大阪の古着店「十四才」のように早くから注目していた店もありますが、mihraさんがよく探すのはセカンドストリートやブックオフ、キングファミリーといったリサイクルショップとのこと。最近は大手のリサイクルショップでも良い値段がつくようになったため、本当の狙い目は地方にある、名前もあまり知られていない店だと話しています。
フリマアプリで買うときの注意点
- サイズ表記を実寸で確認:当時のサイズ感は今と違うことがあるため、着丈・身幅の数値を見るのが安心です
- 状態の写真をよく見る:毛玉・色あせ・ファスナーの不具合は、フリースで特に起きやすいポイントです
- 「年代」の説明はうのみにしない:タグの写真が載っていれば、自分でも目安と照らし合わせてみましょう
- 出品価格と相場は別物:10万円近い出品があっても、その値段で売れたとは限りません
家族のクローゼットを見直すのもひとつの手
いちばん身近な「掘り出し物の宝庫」は、自分や家族のクローゼットかもしれません。売るにしても着るにしても、まずはタグを確認して、いつ頃の服なのかを調べてみると、ユニクロの歴史を知る楽しいきっかけになるでしょう。
オールドユニクロに関するよくある質問
Q. オールドユニクロは何年頃の商品ですか?
A. 明確な定義はありませんが、研究家のmihraさんは、オリジナル商品の開発を始めた1987年頃から2009年頃までの商品を目安にしているそうです。
Q. いちばん人気のアイテムは何ですか?
A. 文春オンラインの記事では、デニムがいちばん人気とされています。フリースやレザー系も高値がつきやすいアイテムです。
Q. 古いユニクロなら何でも高く売れますか?
A. いいえ。一般的な色で状態が悪いものは500円ほどで売られていることもあります。高値がつきやすいのは、色・デザイン・サイズ・状態がそろったものです。
Q. タグだけで年代はわかりますか?
A. 首元のタグはわかりやすい手がかりですが、タグだけで断定するのは難しいとされています。品質表示タグや素材、縫製なども合わせて確認するのが確実です。
Q. どこで探せばよいですか?
A. 取引量が多いのはメルカリなどのフリマアプリです。実店舗ではリサイクルショップ、特に地方の小さな店が狙い目と言われています。
Q. ユニクロのフリースブームはいつ頃ですか?
A. 1998年に原宿店がオープンし、1,900円のフリースが大ヒットしました。2000年には年間2600万枚が売れたと言われています。
身近な服に眠る歴史を楽しもう
オールドユニクロは、誰もが一度は着たことのある服が、時を経て新しい価値を持つようになった面白い例です。相場はフリースで数千円〜9,000円ほど、レザーなら2万円ほどと幅があり、価値を決めるのは年代よりも色やデザイン、状態の組み合わせです。
まずは手元にある古いユニクロのタグを確認してみてください。リサイクルショップをのぞくときも、タグや色に注目するだけで、いつもの買い物が少し宝探しのような楽しみに変わるはずです。
